口コミの利点は、広告ではあり得ないホントの評価

ふだん買い物をするときや食事をしに行くときなどは、しょっちゅう口コミを使いますが、口コミの影響力というのはスゴクて、それまで閑古鳥が鳴いていたお店がSNSの書き込みで拡散したとたんに大入り満員、盛況になるということがよくあります。これまでのマスメディアは巨額の広告費を払っても限定的で一方的でしたが、インターネットやクラウドという通信環境が整ってからは、費用をかけずに利用者が勝手に宣伝してくれる時代になりました。広告はクライアントからお金をもらって制作するので嘘があり、都合の悪いことは書きません。しかしSNSでは、それを体験して書くのも拡散するのも利用者ですから、ほとんどが事実です。

美味しい、スゴイ、真面目、キレイ、良かった、最高! 口コミに出てくる言葉は単純で短く、プロが書くような洗練されたフレーズではありませんが、その素人さしさが共感を呼び、読んだ人をその気にさせるのです。昔は「正直者は馬鹿を見る」などと言って、真面目にコツコツやることを嫌う人もいましたし、正直にやっても報われないので虚しさだけが残った人もたくさんいたでしょう。しかしそういう不公平で理不尽な世の中が、このSNS環境によって一新されようとしています。正直者が、何の利害関係もない利用者によって正しく評価される時代となりました。

“正直者が正しく評価される社会”になるのは無理?

ただ1つ残念なのは、そんな時代であっても“正直者が取り残される”、正直者でも評価されない人や会社、製品・サービスがあるということです。あるとき友人が癌にかかり、「医療用ウィッグが必要」と打ち明けてくれたので、私は、かつて私の母が通販で購入してスゴク良かったウィッグを、その友人にもすすめました、アンベリールのシルフィという製品です。製品の丁寧なつくりや患者目線からの独自の機能・構造などを実現させ高評価を獲得しています。他社と着けくらべたことはなく、私が使用者本人ではないので無責任ですが、試着で母と一緒に被ったときの感覚や生地、製法などをチェックしたときの感覚で、私なりにパーフェクトな採点をしていたのですが。

しかしアンベリールの製品を教えたその友人は、「ネットの口コミにあまり出てこないね?」、「評価って、薄いんじゃないの、大丈夫ソレ?」と言うのです。知名度が低いというより、医療用ウィッグという存在自体が特殊でコメントする人が少ないからだと思いますが、私は無理にすすめるより、黙って話をなかったことにするのがいいと判断しその場をやり過ごしました。それでいま、そのときの悔しさを何とか挽回しようと、「アンベリール」、「シルフィ」、「医療用ウィッグ」をキーワードにした書き込み・口コミを一生懸命にやっています。ほんとうに良いものが、人々に正しく評価されるような、口コミに勝る仕組みはないと思います。1人で時間のあるときに行なう口コミなんて、量が知れていますが、良いものは少しでも多くの人に知らせたいと本気で思っています。